今日は亡き母の誕生日、元気だったら85歳です。
母はいつも手間暇を惜しまずに、いろんなご馳走を作ってくれました。
料理を教えてもらった記憶は殆どありませんが、母が作っている様子を鮮明に覚えています。
今思えば、外側をキレイに洗って野菜を丸ごと使うことも、母の姿から学んだ、私にとってごくごく当たり前のことでした。
ケーキやアイスクリームもいつも手作りでした。泡立てたり、かき混ぜたりすることも、兄弟で順番に楽しんでやっていました。
子供の頃、田舎に住んでいたせいもあってか(お店が無いので)、外食の記憶はほとんどありません。
そういった子供の頃の経験が、食事は自分で作るもの…という考え方が深く身に付いた所以かも知れません。
ある教護院のベテラン先生から「こういう所に来る子の親は、100%料理をしない。お母さんが作ったものを食べたいと言って家に帰る子は、絶対に不良にならない。」と伺ったことがあります。
秋田で『食育』は母親教育から…と思ってスタートしたのが十数年前、東京では三年になります。
お腹をいっぱいにする食事ではなく、身体を作る材料になるものをバランス良く摂る食事の在り方を、これからも伝えて行きたいと思います。
「食べることは、生きること」であると再確認した母の誕生日です。